NZに来て今日でちょうど一ヶ月経ちました。こちらでの生活にはだいぶ慣れてきて、体調も崩すことなく順調な滑り出しと言えそうです。そして、一週間前にワイタケレ*という町のイチゴ農園で働きはじめました。さきほど無事に初給料が振り込まれていることを確認し、ありがたい&めでたいです。ということで、NZでの初仕事の報告記事です。

* ワイタケレと言えばクラブワールドカップ⚽のイメージ

目次

仕事の概要・所感

朝6時に現場に集合して数時間ひたすらイチゴを摘みます。それだけ。けっこうぬかるみで靴や服は汚れますが、朝で涼しいし農薬の効果か虫も多くないので、過酷というほどではないです。腰は痛くなるけど、時間が短いので態勢を工夫すれば耐えられます。年末ごろが収穫のピークだったようで、その頃は長時間労働でしんどかったと聞きました。

赤くて大きい粒を見つけると嬉しくなります。本能が喜んでいる感じで楽しいです。



時給(手取り)はだいたい20NZD ~= 1,800JPY。こちらの最低時給相当です。朝しかない+ピークの時期が過ぎて毎日仕事があるわけではないので、お小遣い稼ぎレベルです。初週の給料は稼働3日分で振り込み額が157NZD ~= 14,000JPYでした。

各自黙々と作業をするだけなので英語はほとんど使いません。たまに取りまとめのお兄ちゃんたちが陽気に話しかけてきたり、作業にご指導いただいたりするけど、わからなくても支障はないです。

毎日100人くらいの労働者が来ていて、私の観測範囲ではアフガニスタン人が一番多く、気安くバックグランドの話はできませんでした。ポリネシアの島々から出稼ぎで季節労働をしにくる人たちも多いみたいです(キリバスという国から来ている家族と話をしました)。日本人だと言うと「どうして日本みたいな素晴らしい国からわざわざやってきてこんなところで仕事をしているんだ」というニュアンスの質問をされて、答えに窮することが何度かありました。これまでの人生で得てきた教育や仕事の機会が「不自由なく与えられたもの」でもあるという側面を強烈にわからされ、そんな自分が軽い気持ちで来るべき場所ではなかったのかもとしょんぼりしました。

仕事をみつけて始めるまで

PickNZというサイトにスタッフ募集記事が出ていたので連絡しました。が、返信は来ませんでした。別の農園仕事も5~6件連絡していますが返ってきたためしがないです(笑)(笑えない)なにかやり方が良くないんでしょう。次回アプライするときは違うアプローチを考えてみようと思います。

打開のきっかけはまたしても、以前の記事で紹介した私にオークランド滞在のきっかけをくれたワーホリの先輩1でした。その方がこのイチゴ農園で仕事をしているということで、「ロクに返事ないから根気強くメッセージしてみるべし」と助言をくれ、その通りしつこく連絡してみたところ反応してもらえました。

しかしやり取りを始めてからも結構大変で、

「まだポジションある?」→「Yes」

「Great!どう進めたらいい?」→「メールでCV送って」

「送ったで」→「ところでキミ名前は?」

という具合の会話が1日1ラリーしか進まずでらちが明かなかったので、「いつから出勤していいの?」とやや強引に話を進めて、初メッセージから一週間後に初出勤に至りました。

ちなみに初日は一日仕事だと思って弁当も準備して行ったので、2時間で終わって拍子抜けしました。

何がドキドキかというと

そもそも先方のサインが入った契約書をもらえていないので、お給料をもらえなくても戦いようがないです。現場で知り合った日本人メンバーも、口座番号間違われたとか金額が違うとかでトラブったという話をしていたのでますます不安でした。この業者が特にテキトーなのか、NZの季節労働現場が一般的にこんなものなのか、別の現場で働く機会があれば比較してみたいと思います。

これから

なにはともあれ、やりたかったフルーツピッキングの仕事が得られて社会勉強ができたことには満足しています。その農園のイチゴがスーパーで売っているのを見かけて、自分とNZとの距離が縮まった喜びも感じました。

ただ、現実問題この稼ぎだけでは生活していけないので、別でそれなりに安定した仕事を探しながらフェードアウトしていくつもりです。と書いているあいだに2~3月の仕事が決まり、まずは一安心しています。次は農園とは全然ちがう仕事でまた新しいチャレンジです。内容の濃い報告記事を書けるようにはりきって&楽しんで働きたいと思います。

さいごに、現場で知り合ったみなさんがもし読んでくれていたら。親切にしてもらってどうもありがとうございました!このままあっという間のお別れはさみしいので、またどこかでお会いできる機会を作れたら嬉しいです:)


その農園のファームショップで売っているイチゴソフト。仕事終わりに最高。