10~11月は緊張感のあるツアーガイドの仕事が連続してあり、疲れやストレスからか体調不良が頻発しました。そんな中で、一度肺に気がかりな痛みを感じて病院に行く機会がありました。結果的には問題なしと診断されて後日保険もおりたので、単純に良い経験として一件落着してほっとしました。海外生活での大きな心配事である病気について、私の体験談がいつか誰かの参考になればなによりです。

目次

症状

ある日朝起きると、右のあばらのあたりが鈍く痛んでいました。楽観的には筋肉痛か神経痛くらいのことかと思いながらも、10年前に肺気胸で手術・入院をした場所と同じ場所で似た感覚だったので不安になりました。呼吸が苦しいとか息を吸うたびに痛いとかいうことはなかったので、前者であることを祈りつつその日から数日は普通に仕事をしました。

幸い症状が悪化することはなかったですが逆に良くなっている感じもしなかったので、発症後最初の休日で病院に行ってみることにしました。余談ですがその日が奇しくも30歳の誕生日でした。

相談

ニュージーランドの医療システムについて基礎知識としてなんとなく知ってはいたものの、実際に病院にかかるのは初めてだったので、まずは地球の歩き方や保険会社のWebページ1を読んで段取りを確認しました。一般的に(緊急でない場合)は、まずGP(General Practice/Practitioner)というかかりつけ医を受診して、より専門的な診断・治療が必要と判断された場合には紹介されたところへ行く、というステップを踏むようです。

しかし、私のケースでは以下二点がよくわかりませんでした。

  • GPに登録していない = かかりつけ医がいない .. 登録には二年以上の滞在が可能なビザが必要なので、一年のワーホリビザは対象外のはずです
  • 緊急性がいまいち判断できない .. 10年前の経験から呼吸器系の症状は緊急度高く優先して診てもらえることは知っていたものの、重症とは言いづらい痛みだったのでどうするべきか迷いました

そこで、Healthlineという政府の電話相談サービスを利用して何をしたらよいかを教えてもらうことにしました。担当者につながるまで5~10分程度待ちましたが、日本語通訳の方も含めて非常に丁寧に対応してもらって大変助かりました。結論は「いますぐにxxxにあるUrgent Careに行きなさい」ということで、GPをすっ飛ばす救急病院直行コースを指示されました。

受診

英語であることを除いて、病院に着いてからの流れは日本の病院とほぼ同じです。症状をスムーズに説明できるようにあらかじめ単語を調べておいたり、そのまま渡せるようなメモを作っておくとよいと思います。

受付で「こういう症状でHealthlineに相談したらここに来るように言われた。ワーホリビザで滞在している。」というようなことを伝えると、料金が375NZD(約3万5000円)かかるという説明をされて、問診票を書かされました。

ナースの問診とドクターの診察を受けた後、隣接しているX線施設に案内されてレントゲンを撮りました。その後、再度ドクターのところに戻って「Good news! No problem with your lung;)」と伝えられるという流れでした。

保険

病院では「保険会社に提出するための診断書と領収書がほしい」と伝えて書類をもらっていました。保険会社のウェブサイトから、それらの写真を添付してクレーム(返金リクエスト)を発行しました。

一週間くらい経ってから「X-ray reportも提出してくれ」という返信が来ました。当日、診断書以上のものはもらっていなかったので、レントゲンを撮った施設に電話をしてレポートを発行してくれと依頼をしました(病院のほうはかなり忙しそうだったので、こちらに問い合わせた方がいい対応をしてもらえそうという判断)。「メールで免許証の写真を送ってくれたらアカウントを作って、そこにレポートと写真をアップロードするわ」と説明があり、その通りに対応して翌日には無事ゲットできました。面倒なことになるかなと若干身構えていたので、拍子抜けするくらいイージーで助かりました。

その3日後に「excess(免責)の$75を差し引いた$300を5-7営業日で振り込むわ」と連絡があり、7営業日後になぜか$375全額の返金を確認しました。$75返金の連絡をするべきか迷っています。


保険のパンフレットの説明書き